解体工事の流れ
1.解体工事までの準備
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解体工事を施工する際には、解体工事施工前の準備が大切になってきます。
事前準備を怠りますと、重大な災害に繋がりかねません。
しっかりと準備することで、お客様や近隣住民への信頼に繋がります。
解体後の工事もスムーズに運べるので、お客様や元請への信頼度も上がります。
2.工事着工
建物を解体する前に、やらなければいけないことがあります。
①足場養生の設置
解体をする建物の周りに、足場を組み養生を施して
解体物の飛散や粉塵の飛散を防がなければなりません。
基本的には建物の三方向に足場養生を設置して、残りの一方向から
重機を入れて解体する流れになります。
この足場養生を怠ると、近隣へ解体物の飛散による
重大な災害が起こる危険性が増すだけではなく
粉塵によって近隣住民へ多大なるご迷惑をかける可能性があります。
必ず、足場養生を設置してから解体作業に移るようにしましょう。
②建物内部の解体
リサイクル法に定められている通り、解体工事における
産業廃棄物の分類が必要不可欠であります。
そのため建物内部のボード・畳・床材・廃プラスチック類など
手作業で分類しなければなりません。
重機を入れて解体後に分類することは極めて困難になります。
解体工事が始まる時には足場養生と併用して工事を進め事が
作業効率やコストなどの観点では最適とされています。
③屋根材の撤去
屋根材には大きく分けて3種類あります。
瓦屋根材、スレート屋根材、屋根葺き材です。
この屋根材を撤去せずに解体したらどうなるでしょう?
いくら足場養生を設置しているからといっても重機により
勢いを増して飛散する恐れがあります。
屋根材にはアスベストを含んでいるものもありますので
重大な災害に繋がりかねません。
また、解体工事ではリサイクル法に定められた産業廃棄物の分類や
分別解体を行い廃材の再資源化を促進するように法で定められています。
重機解体を行う前に必ず、屋根材は手作業で撤去しましょう。
3.建物の解体
まず、重機を搬入するためにカーポートや樹木、ブロック塀などを撤去し
重機を宅地内へ入れて、本格的な家屋の解体作業を開始します。
建物本体を解体する場合は、粉塵が隣接している近隣へ舞わないよう
散水を施しながら、建物の解体を行うことが必要不可欠です。
また、狭小地や立地が悪くどうしても重機作業を行えない場所では
手壊し解体を行う必要がでてくることもあります。
4.解体工事後の処理
建物の解体が終わった後は廃材の分別、整地、引き渡し、滅失登記申請を行います。
まず解体工事で出た木材やコンクリートなどは、建設リサイクル法に基づいて
分別を行い、処分場へ運搬します。
地中に廃材が残っていないことが確認されたのち、土地を平らにし
解体工事会社と依頼者立ち合いのもと引き渡しが行われます。
最後に登記簿に、登録している建物が無くなったことを登記する申請を行います。
取り壊し証明書とマニュフェストを解体工事会社に発行してもらい
1ヵ月以内に法務局へ申請します。
まとめ
今回は解体工事の流れについて解説させて頂きました。
解体工事は建物を解体する工事なので、簡単に捉えがちですが
産業廃棄物の分別、アスベスト問題等、様々な諸問題があります。
建設リサイクルの申請や近隣挨拶までやることは沢山あります。
これから益々規制で厳しくなってくると思います。
各業者が協力し合い、解体業界の推進を図らなければならない時代です。
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